「暮らすように」5人家族でパリ旅行(日帰り弾丸ロンドンも)


昨年の夏休みに当時小学生の三兄弟を連れてパリ旅行に行きました。
目次
コンセプトは「暮らすように旅するパリ」
コンセプトは
- 「暮らすように旅する」
- 「現地の人の行動パターン(多くの日本人旅行者がしないパターン)で過ごす」
子供達にとって初の海外旅行は強烈な記憶になりますので、ありきたりな旅でもよかったのですが、それまでにだいぶ大人びてきた子供達には「つまらない」印象となってしまいがちなため、少し「ひねり」を効かせました。
私は4回目、妻が2回目だったため、観光地はある程度訪問済みでガイドブック的なパリは知っているつもりでした。
そこで、かねてより夢であった「暮らすように旅する」を実行したわけです。

我が家の具体的な戦術
いつくか事例を紹介すると
スーツケースはレンタル
旅行の荷物を考えた時にまず考えたのは「100リーターのスーツケース2つ」というイメージでした。うちは合理主義なのでもちろんレンタルです。購入よりもだいぶ安く上がりました。その分、家から空港まではヤマト運輸の「空港受け取り便」を利用して移動を手ぶらにしました。
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/services/airport/
航空会社はエールフランス
→あえて国内キャリアではなくエールフランス。行きの機内から異文化体験はスタート。子供の席にフランス人のCAがついてくれて狙い通り。(フランス人CAは子供達にも普通に英語で話しかけます。)
現地の宿泊はアパルトマン
→「暮らすように旅する」の根幹。カギを渡されて帰りの日まで「自分の家」のように過ごせます。
ツアーではなく全て個人手配
→ツアーは自由がなく結局高コストになりがちです。団体行動も苦手なもので。
ユーロスター、エッフェル塔など事前にネット予約
→公式サイトで事前予約してペーパーレス。実は英語での予約だったため、現地で本当に乗れるのか利用できるのか心配だったが全く問題なくスムーズだった。
自炊が基本
→パリは外食コストが高く、自炊との価格差が甚大
現地スーパーで地元主婦に混じって買い出し
→モノプリ(Monoprix)とかで買い物。卵、バター、パン、ハム、冷凍食品、スープ、・・・。楽しくて嬉しくて。
言葉はなるべくフランス語で
→もちろん話せるわけではありません。英語も全然NGです。でも現地の言葉で「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」だけしっかり言えればだいたいOK。そのうち慣れてきます。
市内の移動は路線バス
→現地の人は意外とバス利用も多い。地下鉄のスリ対策も不要。
頑張って観光地巡りをしない
→エッフェル塔、凱旋門、ルーブルなど最低限。
基本、アパルトマンでのんびり
→ホテルとの違いで、自分の家のように過ごせる。
ロンドン弾丸日帰り
→ユーロスターで日帰り旅行敢行。イギリスにも入国。2階建てバスだけは子供達と乗れました。
携帯も「日本で使っているのと同じように」使う
→現地で使えるグローバルタイプのSIMカードをあらかじめセットアップ。これで迷子になってもwi-fiが手元になくてもスマホは使えます。今回はthreeのSIMカードにしました。
有名パン店を普通に利用
→日本だと敷居の高い有名パン店も、現地には「普通」にあります。バゲット、クロワッサンなどたくさん買いました。
現地から絵ハガキを書く
→ライン全盛時代ですが、今でもエアメールが届いたらちょっと嬉しいですよね。自分宛、ばあば宛など実際に書いて投函しました。
UBER初体験
現地で会った日本の方に教えていただいて、現地でアプリをダウンロードしました。パリに住む一定層レベルのフランス人は、地下鉄にもタクシーにも乗らずに、UBER利用が増えているそうです。そこで我が家もチャンスを狙っていたのですが、ようやく最終日にアパルトマンから空港まで利用しました。メルセデスVクラスに5人家族が乗って、85ユーロでした。ターミナルまでdoor-to-doorで連れて行ってくれて、バスや地下鉄で移動するのとコストはトントンで大満足でした。


トイレ確保は最重要課題
旅先でも日本でもトイレの確保は生きていく上で最重要です。食事は我慢できてもトイレは我慢できません。私は旅行でも災害でも、日常でも快適に利用できるトイレ環境の確保には最重要課題として取り組んできました。
日本では比較的問題ないとして、パリ到着のシャルル・ド・ゴール空港から始まるトイレ確保の旅。
日本が世界に誇るものの一つ、それが「快適なトイレ」。世界中から訪れる旅行者が絶賛するのもうなずけます。そのぐらい世界と日本の差は大きい。
旅行先では食事の内容も変わり、生活のペースが乱れると胃腸もコントロールできない状況になります。ましてや自分だけでなく子供3人のトイレ問題を「失敗させることなく」日本に帰って来なくてはなりません。
結論から言うと、失敗なく無事に済ませることができました。
スケジュールを詰め込まなかったことと、アパルトマンを拠点に近所で動いていることが多く、「アパルトマンに帰ればいいか」という安心感もあったのかもしれません。(一つホームができると安心できますね。なにせルーブルとかオルセーが徒歩圏内でしたので)
あと、小さい頃から「まずトイレ」「トイレに行っとけ」「トイレに行かないと車に乗せないぞ」などと言い続けてきたので、「トイレリテラシー」が上がっていたのかもしれません。
今後の子供達の人生でもトイレにはしっかり取り組ませていきたいと思います。
なお使い捨てタイプの便座シートは助かりました。海外のトイレは座る部分が汚れている場合があるんです。子供達のポーチにも数枚入れておきました。

パリに家族旅行なんて大丈夫?ハワイじゃないの?
「パリに家族旅行」と聞いて周囲はかなり驚きました。海外に家族旅行と言えばハワイとかグアムが一般的で、「家族でパリなんてありえない!」とかひどい反応が多かったです。
小学生にパリなんて分かるの?
→よく言われました。でも大人にだってよく分からないことってありますよね。パリも東京も旅行で歩いている子供は沢山います。日本人があまり連れていっていないだけかもしれません。
高くない?お金持ち?
→よく言われました。が全く違います。一人あたりのコストは25万円におさえました。パッケージツアー代金➕現地の食事代、移動経費等の合計より安くあがったはずです。
長時間の移動、大丈夫?
→実は少し心配していましたが、結果大丈夫でした。今はディスプレイのプログラムがオンデマンドになっていて、子供達はそれぞれ楽しんでいたようです。
弾丸ロンドンとか意味あるの?
→あります。国によって空気も人も言葉も食事も何もかも変わります。その変化は必ず子供心に感じますし、「ロンドンに行ったことがある」という気持ちは一生残ります。
何より大人になってから間違いなく再訪するであろうと確信しています。要は「また来る子」に育ちます。

どうしてパリ?
どうしてパリに行ったのか?というと、単純に私と妻がパリオタクで、どうせ海外に行くならパリがいい!だったからです。我が家のリビングはエッフェル塔のオブジェやポスター、凱旋門やノートルダムなどが数多く置いてあります。小さい頃からそれらを見て育っている三兄弟は、自然と「パリ行ってみたい!」「パリってどこ?」となっていました。
なので家族全員での初めての海外旅行はパリに行く
と決めていました。
まだ三兄弟が小さかった頃、「長男が6年生の年にパリに行く」と計画して貯金をしたり、調べたりしてきました。
なぜ「長男が6年生の年」なのかというと、
- 家族旅行に行ってくれるのは6年生までかも?
- 中学生になったら大人っぽくなってしまう子が多く、「パリなんて行かね!」などと”軽く”言いかねない
- その年は3人が同じ小学校に通う唯一の年で何かと予定を合わせやすい
と、これを旅行の5年前ぐらいに考えて計画しました。
スケジュール(4泊7日)
1日目(深夜) 出発(羽田空港)
2日目(早朝)パリ着 凱旋門、シャンゼリゼ通り、エッフェル塔、チェックイン、買い出し
3日目 ルーブル美術館
4日目 オルセー美術館、ロダン美術館、夜エッフェル塔のライトアップ
5日目 ロンドン日帰り
6日目 パリ発
7日目 成田着
コスト(家族全員で総額125万)
航空券 約80万
宿泊費(アパルトマン・4泊) 約25万
食費 3万
移動(ユーロスター、市内交通、Uber) 10万
その他(パスポート取得、旅行準備等含む) 7万
出来事、起こったこと
・ヤマト運輸のスーツケース空港受け取りサービスは超便利。空港までの移動はさすがに子連れは大変。
ヤマト運輸ヤマト運輸のWebサイトです。www.kuronekoyamato.co.jp
・航空会社も5人家族に優しかった。パリ着陸後にサプライズで子供達向けにクルーから嬉しい体験をさせてもらった。
・現地アパルトマンが最高の住み心地でみんなリラックスできた。「自分のお家」みたいだった。
・ルーブルやオルセーが徒歩圏内で「歩いて」ルーブルに行った。夢のよう。
・アパルトマン周辺は治安が良く外出しても不安がなかった。(一方でユーロスター乗車のパリ北駅周辺は雰囲気が全く違った)
・GoogleMapをフル活用出来た。路線バスも全部検索できて便利だった。
・毎日モノプリで現地の人に混じって食料を買い出し
・ユーロスター初体験。でも出発が2時間遅延し、ロンドンでの滞在時間が約2時間になってしまった。トホホ!。でも隣に座った日本人にUberのことを教えてもらって、最終日のUber利用に繋がった。
・Uber初体験。最終日、アパルトマンから空港までメルセデスVクラスで利用。本当に来るかどうかドキドキしながら待機。「あと○分」「あと○分」とカウントダウンしながら地図上を点(車の位置)が動くのを眺めていると、「おっ!」。本当に時間通りに到着。空港でスーツケースを降ろしてもらい、ドライバーと握手して「bon voyage!」「merci!」と別れました。(この体験が台湾のUber巡りに繋がります。)

旅行後の反応
- 子供達が「またパリに行きたい」と”軽く”言うようになった。(フザケンナ!)
- ○○(有名パン店)のクロワッサン食べたい、とか”軽く”言うようになった。(フザケンナ!)
- 「海外ならどこでも行ってみたい」という感じに子供達がなってきた。→後日、弾丸で台湾に行った。(メチャメチャうれしい効果!)
まとめ

我が家の歴史にとって間違いなくハイライトとなる旅行でした。今後、5人全員で旅行に行くのはそうそうないと思います。長男と次男は反抗期に入り、親と一緒に行動するのを嫌がるようになりました。
その意味では「卒業旅行」に近いものだったなぁと感慨深くなりました。
そして子供達は海外に気軽に出かけられるタイプになってくれればいいなと思っています。
私は子供達に「勉強しろ!」とは言いたくありませんが、海外に行ったりすると「自然と」英語を勉強するようになればいいなぁ、と考えています。
いずれ私も妻とまたパリに行くと思います。その時はまた「暮らすように」ゆっくりのんびり行くつもりです。
パリいいですよ!最高ですよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


